為替レートと株価の関係
数か月前は、超円安が続いており一時は1ドル200円に到達するのではないかと言われていましたが、近頃130円台後半になる日が増えてきました。それに伴い、株価が下落していますが、どういう関係があるのでしょうか?
円安だと、株価が高くて、円高だと株価がやすくなっていますが、どういうことですか?
為替とは、「円」や「ドル」みたいな国の通貨の交換レートのことです。例えば、1ドル100円だったのが、1ドル110円になることを円安って言います。逆に1ドル90円になることを円高って言います。
まず円安の時から説明します。円安になると、海外のお客さんが日本の物を買うとき、安く感じます。例えば、トヨタの車が海外で売られています。1ドル100円の時に1万ドルの車が100万円だとすると、円安になって1ドル110円になると、同じ車なのに110万円になります。
でも、トヨタは1万ドルで売っているから、円安だと110万円を得ることが出来ますよね。
その結果、トヨタのような輸出企業は、円安だと利益が増えることになります。だから、円安になると輸出企業の株価が上がることが多いですね。
よって、輸出企業にとっては、円安の方がお得なんです!
次は、円高の時を考えてみます。今度は1ドル90円になったとすると、トヨタは同じ1万ドルの車を売っても、円に換算すると90万円しかもらえません。円高だと、海外で売ってももらえるお金が少なくなってしまいます。
だから、円高になると輸出企業の利益が減って、株価が下がる傾向になります。
でも、内需企業といって、日本国内で商品やサービスを売ってる企業は、為替の影響をあまり受けないことが多いですね。例えば、スーパーとかレストランは海外との取引が少ないからね。
なるほど。輸出に関わっている企業が為替に敏感に反応しているんですね。
さらに、為替の変動は投資家の心理にも影響します。円安になると、海外の投資家が「日本の株が安く買える!」といって、株をたくさん買うので、株価全体が上がります。
だから、為替と株価は切っても切れない関係と言えます。円高・円安の変動は企業の利益に影響してそれが、最終的に株価にも反映される!ってことですね。